少し前のこと、妻から何冊かの本を渡された。
出産後、子供が1歳になろうとする頃だったと思う。
モラルハラスメントについての本だった。
「離婚する気はないが、でも今のあなたはこれ」といった言葉とともに。
その時は腹が立って本を開くことはできなかったが、
しばらくしてから、一人の時に少しずづ目を通すことに。
なんだか当たっている点も……。
というか弁護士の知り合いに相談する前に、悩むならおれにまず相談でしょう!
という思いがあったし、
さらには会話をレコーダーで記録されていたとも知って、なんだか裏切られた気持ちになったものだ。
たしかに男兄弟で育った私の発言は、女姉妹育ちの妻には強すぎるときがある。
そしてそれを面白がってしまう私もいたり(反省)。
モラハラの本を読んだ私は、妻にこう言った。
「でもお前たちのことを思って俺は…」
「はい、モラハラ! それ典型的な発言だよ?」
「いやちょっとまってよ、でもお前のために…」
「はいそれがまさにモラハラなの!」
「つまり自分のことのように考えてだね…」
「やばいそれ本に出てきた! ほんとモラハラ!」
と、会話にならなかったものだ。うむ。
距離を置こうということを提案されて、別室で寝るようになったりしてから、なぜか関係は修復した…(のではないかと私は勝手に思っております)。